お疲れ様です。毎日がんばっていますよね。

私はここ2ヶ月ほど鬱がぶり返してきてダウンしておりました。ブログもそれでストップしていましたが、少しマシになりましたので、ゆっくりと再開していきたいと思います。(またダウンしてストップすることもあるかと思いますが)

3月末…、公務員に限らずですが人事異動の時期ですよね。特に公務員は異動が多いです。毎年、この時期は私も心がザワザワしています。トラウマになっていますね。

今回は公務員の異動について書いていきたいと思います。お付き合いいただける方はどうぞよろしくお願いいたします。

異動の必要性?

公務員の人事異動について、人事課にいる同期に聞いた実施される理由を書き出していきます。

  • 様々な部署を経験することで、庁内の業務全般に精通するため
  • 様々な部署を経験することで、その人の特性を伸ばし、広く経験を積ませるため(キャリア形成)
  • 業務で関わる業者・団体・個人との癒着の恐れを無くすため
  • その人に合った業務につかせ、最大限の効果を上げてもらうため

異動って本当に必要なの?

上記の異動理由を見て、疑問に思わない人はいないと思います。
疑問をひとつひとつ上げていきましょう。

  • 様々な部署を経験することで、庁内の業務全般に精通するため

→ これはなんとなく妥当なのかもしれませんね。
部署が異なれば、経験できる業務が全く異なります。窓口をやったり、業者の進捗管理をしたり、市民団体のサポートをしたり、祭りの運営をしたり、財務会計処理をしたり、税務管理をしたり、広報をしたり、…
色々経験すれば、庁内の業務に精通していくと思います。

ただ、精通する必要ってあるのか?とも思えます。業務全般を知ったとしても、それがすべて活かされる部署ってないんですよね。2個前以上の部署の業務なんて忘れてしまいますし。「あ~、そんなこともやってたなぁ」としか覚えてないんじゃないでしょうか。

それよりも、同じ部署で何年も経験する方が、その業務についてより深く・詳しくなり、スペシャリストとして活躍できますし、その方が業務の質が高くなると思います。

  • 様々な部署を経験することで、その人の特性を伸ばし、広く経験を積ませるため(キャリア形成)

→ 「キャリア形成」のためって、むしろ逆だと思います。大体の人は3~5年周期で異動します。異動した1年目はその業務を覚えるのに必死です。2年目は覚えたことがしっかりできるか確認しながらやっていって終わります。3年目にようやくその業務の改善や新しい業務に携わるなどができます。4,5年目も3年目と同様だと思います。

異動した人皆が口をそろえて言うことは、「こっから色々とやっていきたかったのに…」
その業務のスペシャリストとして成長しようという時に異動になってしまいます。スペシャリストであればキャリアとして考えられますが、ゼネラリストなんて広く浅く経験しただけなので、コレ!というスキルが身につかないんですよね。だから、キャリア形成としてはマイナスで、徐々に潰しが効かなくなる人材になっていってしまいます。
(組織側としては、そうなれば転職なんてしようと思わなくなるので、シメシメといったところなのかもしれません)

  • 業務で関わる業者・団体・個人との癒着の恐れを無くすため

→ これはよく聞く理由だと思います。しかし、その人次第だと思います。癒着する人は3年以内でもやると思います。異動で解消するというのは問題解決になってないと思います。それなら、癒着したら即逮捕、懲戒免職くらい厳罰化すれば、やる人は少なくなると思います。それでもやる人はやってしまうと思いますが。とりあえず、異動で解消するものではないです。

  • その人に合った業務につかせ、最大限の効果を上げてもらうため

→ これが現実的にできていれば、異動の意味はあると思います。ただ、昔から現在も、ただの椅子取りゲームのように、ポジションを入れ替えているだけで、その人の特性に合わせて適材適所に異動させているとは、到底思えません。適材適所をしようと思うのであれば、民間企業のように、総務・経理・人事・財務など職種別の採用活動をするハズです。今もそれをせずに、職種「行政」という広範囲の形で採用活動をしているのは、人事の怠慢としか思えません。組織は職員のことを使い捨ての歯車としか思っていないんでしょうね。

異動のメリット

ここまで、異動の理由について疑問を上げてきましたが、もちろんメリットがないわけではありません。メリットとしては以下が挙げられます。

  • 就きたい部署、担当したい業務にいける(かもしれない)
  • 人間関係が改善する(かもしれない)
  • 労働環境が改善する(かもしれない)

といったように、メリットがあります。
「広報がしたい」
「子育ての支援がしたい」
「市民の役に立つ仕事がしたい」
「この街を良くしたい」
そう思って入庁してきた人が多いと思います。そういった希望が叶うかもしれません。

また、
「今の上司・部下と関係が良くないから、異動で人間関係をリセットしたい」
「業務の責任が重すぎる、残業が多すぎる。次の部署なら改善できる」

上記のような思いを持った方は、希望が叶うかもしれません。

ただ、現実的なことをお伝えすると、その希望はほとんど叶いません。
一応、面談で異動希望先を聴取されますが、それが叶っている人はほとんどいません。やはり、パズルのように、椅子取りゲームのように、職員を当てはめるように異動を決めているため、異動希望聴取は無意味です。

「異動希望だしていなかったのに、異動してしまった」
「あの部署に異動希望を出していたのに、全然違う部署になってしまった」
こんな職員ばかりです。

異動のデメリット

上記のようにメリットは少なからずあります。
ただし、それを上回るデメリットがたくさんあります。次にデメリットを以下に挙げます。

  • 希望していた部署、担当したい業務になっても、また3~5年で異動してしまう
  • 次の部署で人間関係・労働環境が改善するとは限らない
  • 自分は異動しなくても、嫌な上司・部下がこちらに異動してくる可能性がある
  • イチから業務を覚えないといけない
  • 覚えることで精一杯なのに、前の部署の引継ぎに対応しないといけない
  • 上2つの理由により、特に4~6月は部署全体の業務の質が低下する
  • 引っ越しをしないといけない

メリットを挙げた際に「(かもしれない)」と記載した理由が上記です。希望が叶ったとしても、それは一時的なことなので、数年でまた担当を外れてしまいます。
良い部署にあたるかも運次第のため、悪化することもままありますし、自分が異動しなくても変な職員が入ってきて雰囲気が一変したり、部課長が変わり前年度と業務進行が一変することも多々あります。

さらに怖いのが、3ヶ月前とかに異動内示が出れば、引継ぎなどの対応が時間をかけてすることができると思いますが、全国的に多くのところが3月に入ってからしか内示が発表されなかったり、ひどいところだと新年度の3業務日前にしか発表されないところも多くあります。

年度末・年度始めでそもそも忙しい時期なのに、それに異動対応が重なります。1,2週間や3日などでどう引継ぎしろと?という感じです。私の経験では、A4の紙1枚に業務の列挙が書かれているだけの文書1枚で、引継ぎ完了とされたこともあります。「あとは、前年度の綴り見れば、できるでしょ?」という感じでした。「マジか!?」とショックを受けたことを覚えています。まぁ、相手も異動して覚えないといけないので、いっぱいいっぱいだったのだと思いますが、それにしても杜撰な引継ぎだと思いました。調べると全国的にもそういうことは多々あるみたいです。それでも毎年業務を回せているんですから、職員の努力の賜物だと頭が下がります。

ただ、そうはいっても異動してすぐに業務が回せるわけではないため、業務の質が確実に低下します。窓口のある部署だと、来庁者に迷惑がかかることは必至です。

最後に、これは市役所職員はあまりないとは思いますが、国家公務員や都道府県職員は引っ越しが伴う異動も多々あります。1,2週間で準備しないといけませんし、家族がいる職員だと単身赴任になったりと、苦渋の思いをする職員が多くいます。

最後に…

ここまでお読みいただいた方にはご理解いただけるかと思いますが、異動には一定のメリットがありますが、それを上回るデメリットがかなりあることがお分かりだと思います。

売り手市場で転職も盛んになっている昨今、民間企業に優秀な人材が流れることは必至です。やりがいアピールや職員のダンス動画をSNSに上げるのではなく、そういった抜本的な仕組みにメスを入れないと時代錯誤だと思います。

もし、ご自身の名前が異動内示にあったら、耐えるしかありません。次の記事で心が少しでも軽くなるような記事をアップしようと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。